拍手のお返事

最近、トロけるチーズをすごい勢いで消費している私です。こんばんは。
でも、とろけたてのチーズは熱すぎますね(´・ω・`)
そして冷めるのが早すぎますね(´・ω・`)
あ、どうでもいいですね(´・ω・`)


前回の記事に拍手をくださったみなさま、ありがとうございます♪


4月23日に拍手コメントをくださったSさまへ

こんばんは。
作品、読んでいてくださったのですね゚p´Д`q゚ありがとうございます!
忙しいとかかっこいいこと(?)言いましたが、普段が暇すぎるだけなのです^^
ぼーっとする時間を削って(←してたんかいっ)気合いを入れて続きを書いていきます!
Sさまも執筆がんばってくださいませ~。
コメントありがとうございました^^


4月25日に拍手コメントをくださったTさまへ

お久しぶりになってしまいました>< こんばんは。
実は今書いているのは、次の次にD様へ投稿する分なのです。
次の分はもう書いてしまっていて、寝かせています。といっても40ページほど削る作業が残っているのですが^^;
執筆ペースや寝かせ期間なども、またブログに書いていけたらなと思います。
Tさまも計画通り、いかないですか!
でもきっと、私のほうがなまけていますよ(* ̄ー ̄*;)
深夜にめずらしく目覚めたので、ブログを更新してみただけなのですよ。ご心配をおかけして申し訳ないです。
ではまたブログにもお邪魔しますね^^
コメントありがとうございました!









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日々のこと

真夜中(朝?)にこんばんは。お久しぶりでございます。


生活がバタバタしていて、原稿が進みません(言い訳乙)
今書いているものは3月8日に書き始めたもので、進み具合は6割ぐらい、転に入りかけ(?)みたいなところなのですが、あまりワードをひらけていません。
ひらけたら書ける気がすると思いつつ、なぜかひらかない(笑)
忙しいふりをして、なまけておるのかもしれません。とか言いながら、別の話が浮かんだりして、メモを取ったりもしていて、脳内がぐちゃっとしている、いやな状態が続いてるなぁ。。

でもよく考えてみると、スムーズに自分が納得できるペースで書けたことなど一度もなく、いつもこんな感じなのです。ぐだぐだなのです。そして人一倍、早く書きあげたい気持ちが強く(せっかち)、書きあげたら書きあげたで、しばらくゆっくりしようとか思うのですが、こんな優雅に休んでいるヒマはあるのか、みんなは頑張って書いているのではないのか、と焦り、結局予定より早く次の作業に取りかかってしまうのです。

あー、もっと落ちついた人になりたい。日常に満足したーい。

というわけで(え……)もうひと眠りして、明日の仕事にそなえます。
それではまた~。



拍手のお返事

ドラッグストアでおまけでもらったコットンの使い道がなさすぎて、アイシコースー用のコースターにしている私です、こんばんは。
今日はいつもよりテンション3割増しでブログをお届けしますよ!←なんで


神のみなさまがた、連日たくさんの拍手を、ありがとうございます!
これ以上拍手が増えたら、私のだめパソコンがパーンって壊れて煙が出るのでないか、と想像しながらにやけております( ´ー`)
そしてそして、いつも境界線のふたり以外のお話に拍手をくださっている神たちにも、心から感謝しておりますよ!


4月13日にコメントをくださったMさまへ

こんばんは。
全部のお話を読んでくださり、本当にありがとうございます!
やはりキャラクター、大切ですよね。私も自分が読者の立場だと、キャラクターが自分好みの組み合わせであるかとか、単体で魅力的かどうかとか、その感覚が自分に近いかで作者さまを選んでいる気がします。
私は好きですよ、というお言葉、もうなによりも一番嬉しかったです(゚´Д`)ウワーン
このさき、またボツ作品が増える可能性が大いにあると思いますので(泣ウワーン)また遊びにきてくださると嬉しいです。
コメント、ありがとうございました!


4月13日にコメントをくださったAさまへ

こんばんは。
全部のお話を読んでくださり、本当ありがとうございます!
ストーリー以外のところにもちゃんと目を向けてくださり、お褒めの言葉までいただけて、とても嬉しいです(´▽`o人)
サクッと書けた場面はほんの一部で、うんうんうなりながら言葉を絞りだしているので、細部を褒められると喜びます(いらぬ情報でしたか!)
SSなども時間ができたら書いてみようと思っています。またぜひ遊びにきてくださいね。
コメント、ありがとうございました!


4月14日にコメントをくださったSさまへ

こんばんは。
全部のお話をよんでくださり、まことにありがとうございます!
それぞれのお話のお気に入りを教えてくださり、とても感動しております(゚ノД`゚)
まだ未熟で物足りない点もたくさんあったかと思いますが、ちゃんといいところを見つけてくださって本当に嬉しいです。ちなみに、自分では今のところ、夏待ち恋花火がいちばんのお気に入りです(誰も聞いてない)
雑誌掲載等でSさまに読んでもらえる日が来るよう、これからもがんばり続けます!(いつになるやらですが^^)
またボツが出たら公開する予定ですので(半笑い)ブログのほうもちらちら覗きに来てくださいね。
コメント、ありがとうございました!





境界線上のふたり反省点

うちにはホットプレートがないので、お好み焼きはフライパンで焼きます(どうでもよすぎます)


というわけで(?)さっそく境界線上のふたりの反省をしたいと思います。
吉木の甘いもの好き、という特徴はあまり魅力的でなかったかもしれません。もともと吉木は犬系キャラで書いていたので(奏は煙草を吸う口の悪い先生でした)まだ許せた感じではあったのですが、やはり甘いもの好きは受キャラの特徴っぽいですよね。ギャップ萌えというのもあると思いますが、このギャップはいい方に転がっていない気がします。
このお話は全体的にたくさん手を加え、削ったのですが、書き直さなければいけないという使命に追われていて、とにかく急いで手を入れたので、大事なところが書ききれていない感じがします。先を急いだ感が伝わってきます。久々に客観的に読んで気づきました。私はけっこう書いているときに先を急ぎがちなのですが(そのシーンにとどまっていられない^^;)このお話ではそれが酷い印象です。
せっかちを直さなければ(そこからかぁ……( -_-))
まあ、あとからつけ加えればいい話なのですが、展開の唐突さや大事な場面での内容の薄さに、書いた直後だと気づけないのです!(残念な人)


これで私のボツ作品のストックも空になりました。

9つのお話すべてを読んでくださったかた(い、いるのかな)、気になったお話を読んでくださったかた、なんとなくひらけたところを読んでくださったかた、みなさまに心から感謝いたします! 
そして、拍手をくださった神様がた、本当にありがとうございます! 小人とか言ったり存在を疑ったりして申し訳ございませんでした。もしかしたらおまけの拍手もたくさんあったかもしれませんが、とても嬉しかったです。
そしてそして、コメント欄や拍手コメントでコメントをくださった方々、みなさまのご指摘にたくさんの発見をさせてもらいましたし、ひとことの励ましのお言葉に救われもいたしました。本当にありがとうございます!

まるでこれで終わってしまうような感じになってしまいましたが、ブログは続きます(笑)
更新頻度は少なくなりますが、またのぞきにきてください。

私のお話の中のどこかに、みなさまの心に響くものがあったり、参考になるような箇所があったなら幸いです。
大切なお時間を割いてお話を読んでくださったことに、感謝します。


それではまた☆彡




拍手のお返事

こんばんは。春ですね、激ねむです。


境界線上の~に拍手をくださっているみなさま、ありがとうございます!
この先の展開はいまいちですので、あまり期待されず、できれば続きも読んでください(無理難題)


4月6日に拍手コメントをくださったFさまへ

こんばんは。ハナからはじめ~を読んでくださってありがとうございます!
双子のなまえはある有名な方のフルネームなのです^^成瀬が一度だけ二人をまとめて呼ぶところがあるので、そこでみなさま気づかれたかもしれません。
はじめをかわいいとほめてくださり、とてもうれしいです。私も人より知らないことが多いので、調べものは大変なのですよね(T-T)人(T-T)
例の言葉、公共の場でも使えていいですよね。私は最近、独り言などで使わせていただいています(暗っ)
ではでは、執筆、お互いにがんばりましょう!
またこちらにも遊びにきてくださいね。コメントありがとうございました。





次のお話と拍手のお返事

今日の予定が、図書館に行って本を返し、本を借りるのみの私です、おはようございます。
あ、あと足の爪も切らないと!(どうでもよろし)

さてさて、次のお話でボツストックも最後になります。
「境界線上のふたり」ビボ様第12回Bクラス、だったと思います。
(雑誌が手元になく記憶が曖昧なので、タイトルは違っているかもしれません)←衝撃
最後の最後にぐだっておって、申し訳ありませんm(-_-)m

このお話はBクラスだったので編集者様からの批評がいただけませんでした。
となると、私はもちろんどこが悪いのかわからないので、全部書き直しました。正直に言いますとBクラスというのがショックで(批評はもらえるAクラス以上だろうとなんの根拠もなく思っていた過去の自分、アホめΨ(`▽´)Ψ)←(今もアホ)、すごい勢いで全部直しました。なので、このお話はほぼ新作です……、えっ?

大筋は変わっていなかったりするのですが、攻と受のキャラクターの性格がひっくり返っていたり、ページ数が半分くらいになっていたりしております。そしてタイトルはもうなんの意味も持っておりません。その上、編集者様の批評がないので、これはなんの参考にはならないでしょう。でも公開します!(ひどす!)

最後にとんでもないものをお届けすることになってしまいました(最後まで公開を迷っていたのでこんなことに)。
時間があるときなど、よろしければごらんになってください。





登場人物のなまえ
二野宮奏(にのみやかなで)
吉木大地(よしきだいち)
岩井(いわい)
岡部(おかべ)


ちなみに、このお話は投稿したものを修正しています。





前回書き忘れていたのですが、ハナからはじめ~以外のお話に拍手をくださっている神のかた、ありがとうございます!
続きから拍手コメントのお返事です。


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ハナからはじめる恋のお話反省点と拍手のお返事

新たまスライスはポン酢派の私です、こんばんは。


さて、さっそく今回の反省点なのですが、病気をあつかうのは難しいなぁ、ということです(反省でなくまさかの感想)
病名まではっきり出してしまうと、間違ったことは書けないので怖いです(さらっと触れる程度のものなら問題ないのかもしれません)。実際、その場面を書くのにすごく時間がかかりましたし、本当にこれで合ってるのかどうか、私自身、今もわかっていないのです。
インパクトのある展開にするため大きな出来事を作りだそうとするのですが、小説だから、では済まされない物事のあつかいには注意しないと、と思いました。

このことに、お話をブログで公開して気づきました (゚∀゚;)ヤベェ
編集者様を頼っていてはいけませんね。プロになるのでしょう。はい。(自問自答)
自分のお話に自分で責任を持たないとだめだと思ったのでした。(いまさら?)


最後に、このお話を読んでくださったみなさま、ありがとうございます!
そして拍手をくださった神のみなさまも、ありがとうございます!
もうなにを書けばいいのかわからないのですが、とにかく嬉しいです。
読んでくださるかたがいらっしゃるということに、毎日感動しております。本当に本当にありがとうございます!





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ハナからはじめる恋のお話(8)R-18【終】

 翌日の日曜日、はじめはひとりで大丈夫だと言い張る成瀬の退院に付き添った。成瀬の一人暮らしの部屋に荷物を運ぶタクシーの中で、煙草の害について淡々と説明する。
「二度と吸わないでください」
「はい」
 タクシーが止まる直前に忠告すると、ずっと二人のやりとりを聞いていた運転手が、最後の最後で噴きだしていた。
「笑われちゃったじゃん」
「ぼくのせいじゃないです」
 マンションの部屋の前に着くと、本やタオルが入った荷物を成瀬にさし出した。
「帰る?」
 そんなそぶりを見せても、寄っていけと言われる気がしていたから、はじめは成瀬の言葉に混乱してしまった。
「あの……、帰りません」
 渡したばかりの荷物を奪って、うつむく。
 なにをしてるんだろう。成瀬は疲れているかもしれないのに。ひとりでゆっくりしたいに違いない。きっと傷口もまだ痛むだろうから。そもそも退院に付き添われたこと自体がやはり迷惑だったのではないか。ぐるぐる考えていて、はじめは目の前で成瀬が笑いをこらえていることに気づかなかった。
「帰すわけないから」
 突然、腕をとられて、家の中に放りこまれる。玄関で背中をぐいぐい押されて、わけもわからず急いで靴を脱いだ。鍵を閉めた成瀬ははじめの手からまた荷物を奪って、廊下を移動する途中に捨てていく。そのうしろをあわてて追いかけて部屋に入ると、そこは寝室だった。
 閉じられたカーテンが、外からのきつい陽射しで透けている。薄暗い室内で冷房のスイッチを入れたあと、ベッドに腰かけた成瀬に手招きされて、はじめはわけもわからず無言で首を横に振った。
「激しい運動はまだだめだって、医者に言われたんだけどさ」
 当たり前だ。まだ抜糸も済んでいないのに。
「ゆっくりすればいいだけの話だよね」
「なんの話ですか」
 そもそも。
 はじめは首を振り続けたまま、ゆっくり後ずさった。
「帰るの?」
 また成瀬が問う。
「帰りません」
「じゃあ、おいでよ」
 ベッドの表面を叩いて呼ぶ。上目づかいで目をそらさず見つめてくる成瀬を見て、きっとこんなわざを今までいろんな人に使ってきたのだろうと思った。かっこいい男が甘える仕草なんかすると、誰だってイチコロだ。そんな慣れた所作が、堂に入っていて憎たらしい。
 ふらふらと吸いよせられるように近づいて、隣にストンと腰かける。じっと前を見つめていると、隣からあごをとられてキスされた。気持ちのいい角度をゆっくり探ってくる舌に舌をねっとり絡まされる。
「ふ……、んぅ」
 あごの下をくすぐられて声が漏れた。口の端からあふれる唾液を、成瀬が舌で上手に舐めとってくれる。
「かわいいね、はじめ」
 肩を押されそうになって、はじめは成瀬のその手をとった。不思議そうな顔で見つめてくるその目をじっと見返す。
 成瀬が今まで関係を持ってきた人たちと、同じように扱われるのが嫌だった。
 特別になりたい。ほかと区別されたい。自分はそんな自己中心的な考え方をする人間だっただろうか。成瀬に恋をしてから、はじめはなんだか自分がわがままになった気がしていた。
 それに、成瀬は激しい運動は禁物なのだ。
「ぼくが、しなくちゃ」
 ぼそっと呟いたはじめは、立ち上がって枕のほうを指さした。
「寝てください」
「は、え?」
 早く、と足を踏み鳴らして、驚きながらも転がった成瀬の上にそっとまたがった。
「ぼくがします」
「えええー!」
 でも、初めてでなにをしていいかはわからない。
「教えてください。先生」
 尋ねると成瀬はしばらくフリーズしたのち、はじめの下で手を叩いて、傷口が痛むと言いながら大笑いしだした。
「なにがおかしいんですか」
 ちょっと膨れて尋ねると。
「じゃあ、服脱いで全部見せて」
 腕を組んで見上げてくる成瀬は笑いながら言った。冗談だったのだろうけれど、そんなことにはもちろん気づかず、はじめは言われたままに身にまとう衣服を脱ぎ捨てた。

「先生の服が、汚れます」
 だから脱いだほうがいいと訴えたのに、成瀬は大丈夫だと言いはってはじめの助言を無視した。服が汚れるというのは表向きで、本当は自分ひとりだけ裸なのが恥ずかしかったのだけど。
「気持ちいい?」
「は、い……、あっ、んー」
 前を寛げた成瀬のペニスをまたいで、お互いの裏筋が擦れるように腰を揺らす。先走りが茎を滴って、お尻の裏側までべとべとに濡れていた。
 快感に耐えられず、はじめの上半身が折れる。成瀬の傷跡の残る胸に落ちないよう顔の隣に手をつくと、爪で乳首をはじかれた。
「乳首、立ってるよ」
「やぁ……んんぅ……っ」
 キュッと摘まれて、高い声が出る。汗で湿る先端を親指の腹でこねられると、じんわりとぬるい快感がしこりの奥に溜まっていく。胸を弄られながら腰を揺らしてみると、すごく恥ずかしいのに、すごく気持ちがいい。
「はじめ、上手だね、かわいいよ」
「あ、あ。だ、め」
 上半身を起こした成瀬が、はじめの耳元で囁く。耳たぶを噛まれながら、指で乳首を押しつぶされるともうたまらない。
「膝で立って」
 言われるままに、はじめはお尻を浮かした。袋の裏側に長い指がもぐりこんで、濡れた穴にくすぐるように触れる。ぞくりとする感覚が恐怖なのか快感なのか、朦朧とする頭ではその違いがわからなかった。内周を測るように入口をぐるっと一周した指は、そのままゆっくりと奥に侵入してきた。
「痛い?」
「……たくは、ない……けど……、あ、んっや、ぁ……あん」
 初めて知る感覚に内ももが震える。思わず成瀬の頭を抱きこむと、乳首に舌が絡みついてきた。
「やだぁ……、んっ、あ、せんせ……」
 ペニスを扱かれながら、中の指が増やされる。乳首から唇を離した成瀬がいちいち、汁が垂れてるとか、腰が揺れてるとか教えてくるので、はじめはなんとか黙らせようと、形のいい頭を再び胸に抱きこんだ。
 成瀬は気持ちのいいところばかりを狙って愛撫する。だらしなく開いた口から唾液が落ちるのにも気づかず、はじめはうわごとのように何度も、先生、と繰り返した。
「もう……、しちゃ、だめです」
 息を切らしながら成瀬の両手をつかんで、自分の下半身から引きはがす。立てた膝が崩れ、成瀬の腰に座りこんだ。お尻の下にある成瀬のペニスは、なにもしてないのに硬くなっていた。
 かっこいい男というのは、こういうところまでちゃんとかっこよく作られている。はじめは腰の位置をずらし、恍惚と形のいいペニスを眺めながら、両手で包んでゆっくりしごいた。
「入れましょうか?」
 丸い先端も、長い竿も愛おしい。声に出して尋ねてみたら、はじめは自分がすごくそうしたいことに気づいた。
「はじめがしてくれるの?」
 優しい目で見つめられながら髪を撫でられて、うっとりとうなずく。硬くたぎったペニスを自分の後穴にあてがった瞬間、指とは違う大きさに気が遠くなった。
 でも入れたらきっと、気持ちいいはず。
「ふ……ぅ、んっ、ん」
 ゆっくり腰を落としていくと、成瀬のペニスが内壁をこすって奥へと埋まっていく。すき間なく中をいっぱいにされる痛みが、たまらなく気持ちいい。
「せんせ、気持ち……、いい、ですか?」
 深くつながったところで、はじめは成瀬を見下ろして尋ねた。もしかしてこんなにいい思いをしてるのは、自分だけなんじゃないかと不安になったのだ。
「気持ちいいよ。はじめは、痛くない?」
 聞き返されて首を振る。
「すごく、気持ちいいです」
 返事をしながら無意識に腰が揺れる。
「はじめのエッチ」
「先生は、エッチな子は嫌いですか?」
「君、それわざと言ってるんだよね?」
 成瀬の好みを知りたいから純粋に尋ねただけなのに、なにを言ってるんだろう。朦朧としながら、はじめはお尻の中の気持ちのいいところに成瀬のペニスが強く擦れるよう、不器用なりに一生懸命腰を揺らした。
「あ、あんっ、やー、そこ」
 上半身を起こした成瀬がはじめの動きに気づいて、丸く硬い先端をいいところに当ててくれる。
「ちゃんと治ったらさ」
 傷跡に響くのだろう、左胸をかばうように背後についた右手だけで体を支えて、成瀬が苦しそうに言う。
「もっといろんなこと、しような」
「は、いっ……、あ、んっ、んっ、あ……ああっ」
 浅いところから最奥まで一気に突かれて、はじめは仰け反った。乳首に歯を立てられるビリビリした痛みも、またたく間に快感へと変わる。
「やぁ……んっ! もう、いっちゃう……」
「俺も、限界」
「ん、ふゎ……、あ、あんっ、あっ!」
 成瀬の頬を両手で包みこむ。下から見上げてくる獰猛な瞳に犯されながら、はじめはいけないと思いながらも成瀬の着ている白いシャツに、自分の欲望を吐きだした。


「まあ、成瀬先生とねぇ」
 あきらかに自分のじゃない大きな白いシャツにアイロンをかけていると、ハナがそれはなあに、と尋ねてきた。どうせ黙っていてもいつかはばれるし、ハナには知っていてほしいことでもあったので、はじめは緊張しながら成瀬と付き合うことになった経緯を説明した。
「よかったわね、うまくいって」
 冗談でも殺してこい、と命令までした自分が振られた相手と、男であるはじめが付き合っていると言ったのに、ハナは特に驚いた顔も見せず、祝福した。
「い、いの?」
「ええ。だってはじめ、先生のこと最初から好きだったじゃない」
「最初、って?」
 はじめが成瀬を好きだと自覚したのは、スポーツクラブで男に襲われかけたとき、つい最近のことだ。ハナの言う最初とは、いったいいつのことなのだろう。首を傾げていると、自覚がなかったの? とあきれたようにハナが肩をすくめる。
「今日のネクタイはクジラの模様だったとか、格子柄のカフスボタンがオシャレだったとか、さきの尖ったピカピカの靴を履いていたとか、授業が終わるといつも私に報告していたでしょう? そういうことって、興味がなかったら気づかないものなのよ」
 ハナが得意げな顔で分析を終えたとき、家のチャイムが鳴った。柱時計を見ると、ちょうど約束の二十時だった。
「私が出るわ」
 玄関に向かうハナの後ろ姿を眺める。
 もしかしてハナは、引っこみ思案なはじめが成瀬と話すきっかけを作ってくれたのではないか。
「わざと、振られてくれたのかな?」
 プライドの高いハナがそこまでしてくれるとは考えにくかったが、同時に正義の人でもある彼女が、受験のとき風邪を引いてはじめにうつしてしまったことを負い目に感じていて、それをどこかで晴らそうとしていたとしたら。
 ハナの恩返し。
 はじめはそんな楽しい妄想をしながら、しわの消えたシャツを袋に入れて玄関に向かった。
「どうしてうちのはじめが、あなたのシャツを洗ってアイロンまでかけなきゃいけないのですか」
「俺はいいって言ったのに、はじめがどうしても持って帰るって言うからさ」
「うちのはじめになにしたのよ、この変態」
「なにしたかなんてこんなとこで言えるわけないだろ、このブラコン」
 相変わらずテンポの速い二人の会話を羨ましいと思いつつ、はじめはハナに戸締りをお願いして外に出た。
 夜風がじめっと首元にまとわりつく。冷房の効いた成瀬の車の助手席に収まると、はじめはまだ触ると温かいシャツをそっと隣の膝の上に置いた。
「こんなの俺が洗うのに」
 自分のもので汚したシャツを、成瀬に洗濯させることなんてできない。でもその説明をするのは恥ずかしすぎるので黙っていると、ありがとう、と成瀬が苦笑いする。その大人っぽい表情をちらっと覗き見てドキドキしながら、はじめは汗ばんだ手のひらをエアコンの送風口にかざした。
「安静にしてなくて、いいんですか?」
 朝に成瀬から『体なんてきたえるのはやめて、夜カレーを食べに行こう』というメールが入っていた。病み上がりだが体力はあるようで、一日中ひとりで家にいるのが退屈だと書かれていた。
「はじめこそ、体大丈夫?」
 聞き返されてなんのことだろうとぼんやり考えていたはじめは、昨日の今日でお尻を心配されているのだと思い至った瞬間、ボン、と燃やしたみたいに顔を真っ赤にした。
「大丈夫です」
「ほんと? どこも痛くない?」
 運転しながら伸びてきた左手が変なところを触ろうとするので、はじめはしっかり運転して、とフロントガラスを指さした。
「以前、コージさんも言ってましたけど、ハナも先生のこと変態だって言いました」
 さっきの玄関先での会話を思いだして、はじめは成瀬のいたずらをとがめた。
「だって俺、変態だもん」
 悪びれず返されて、はじめは口をポカンと開けて隣を見やった。
「で、はじめはそんな変態の俺のことが好きなんだよね?」
 尋ねられて考える。成瀬のことは好きだ。それは成瀬が変態だからなのだろうか。
 悶々と考えていると、そんなに考えなきゃわからないの? と不満そうな声が聞こえてくる。
「先生が、好きです」
「そう、ならよかったです」
 それは間違いない。
 でも、その好きな成瀬が変態だということは。
「僕も、変態なんでしょうか?」
 昨日の最中、成瀬にエッチだと言われたことを思いだしていると、成瀬がハンドルを叩きながら笑いだした。危ないと注意しようとしたけれど、車は赤信号で止まっていた。
「まあいいじゃん、お互い変態ってことで」
 明るく言われて、それもそうなのかなと思った。双方が変態なのだったら、問題はないのかもしれない。うなずいて笑いかけると、成瀬がはあ、とため息を吐いた。
「妹が自分のうしろに隠しておきたい理由がわかるわ」
 成瀬がよくわからないことを言ってすぐ、信号が青に変わる。気づいてない隣の肩を叩いて信号を指さすと、その人差し指をとられて体を引き寄せられた。バランスを崩しかけたところで唇が重ねられる。驚きつつも、昨日の行為を彷彿とさせる甘いキスにうっとり目を閉じた直後、しびれを切らした後続の車からクラクションを鳴らされた。






拍手のお返事

おはようございます。今日は絶対、ピーマンの肉詰めを食べます!(空腹)

毎日、たくさんの拍手をありがとうございます!
そして、ハナからはじめ~以外のお話に拍手をくださっている方々も、ありがとうございます!


4月2日に拍手コメントをくださったAさまへ

あたたかい応援コメント、ありがとうございます!
ハナからはじめ~も残り一回ですが、お楽しみいただけるラストになっていれば、と思います……(不安いっぱい)
次のお話でおしまいになると思いますが、よろしければそちらもまた覗きにきてくださいね^^!






ハナからはじめる恋のお話(7)

 七月最後の空は、気持ちのいい青一色でカラリと晴れわたっていた。
 手描きの地図から目の前の白い建物に視線を移す。コージが、成瀬は今ケータイの電源を落としている、と言っていた意味がわかった。
 入口の自動ドアを抜けると、病院特有の消毒液の匂いがした。
 どうして成瀬はこんな場所にいるんだろう。予備校を突然退職したことや体調を崩していたことを思いだして、はじめは涙目になった。震えてもつれそうになる足を拳で叩いて、受付で成瀬の居場所を尋ねる。病室の番号を告げられてエレベーターで五階までやってきたのに、部屋の前に立つと階段を使ったみたいに呼吸が激しく乱れていた。
 おそるおそる病室内に入る。成瀬の名前のプレートが挿しこまれたベッドは、もぬけの殻だった。
「成瀬くんなら、屋上に行くって言ってたよ」
 ベッドを見下ろしているはじめに、同室の患者がそう教えてくれる。
「屋上」
 はじめはふっと呟いて、すぐさま病室を飛びだした。すれ違った看護師が、後ろから歩きなさいと声をかけてくるのも聞こえない。非常階段を一段飛ばしで駆けあがると、頂上の重い扉に体をぶつけて力いっぱいノブを回した。
 はじける白が目の前を舞う。陽の光をたっぷり浴びた洗濯物のシーツの群れが、風をふくんで雲のように膨らんでいた。
「先生!」
 姿の見えない成瀬を必死で探した。視界をはばむ清潔なシーツの森を抜けると、柵に身を乗りだしている成瀬を発見した。
「先生!」
「お? わ、はじめ?」
「し、し、死なないでください~」
 よれよれと駆け寄って後ろから抱きしめる。
「はじめ、こんなところでなにやって……。ちょ、死なないって! 死なないから! 落ちつけ、はじめ、な?」
 腰をきつく締めていた腕を解かれ、なだめられながら深呼吸を強制される。成瀬に言われるままに、吸ったり吐いたりをしばらく繰り返してから、恐る恐る尋ねる。
「なんで先生、入院してるんですか」
 必死で気持ちを落ちつけようとした。医者を目指している人間がこんなことで動揺していてはいけないと思うのに、怖くて怖くて胸の中がどんどん冷たくなっていく。成瀬はいったいなんの病気なのか。はじめは震えが治まらない両手で自分のTシャツの裾をギュッとつかんで、目の前の少し痩せた顔を見上げた。
「手術したんだよ」
「しゅ、じゅつ……?」
「はじめに病弱だと思われるのが嫌で、黙って治して、何事もなかったようにまた会いに行くつもりだったんだけど」
 成瀬があきらめたような顔で笑いながら、ゆっくりとパジャマのボタンを外す。素肌の上に胸帯の巻かれた痛々しい上半身を目にして、はじめは貧血を起こしかけた。
「危ない危ない」
 ぐらん、と頭を回したはじめの肩を成瀬が支えてくれる。情けないけど、体は言うことを聞いてくれない。
「はじめさ、気胸って病気、知ってる?」
「気胸……」
 問われてはじめは目を大きく見開いてから、うなずいた。
 高校生のとき、長身の男子クラスメイトが授業中に突然胸の苦痛を訴え、救急車で運ばれたことがあった。はじめはそのとき気胸という病名を初めて知って、その病気について調べた。肺の一部が破れて、そこから漏れだした空気が肺を圧迫する病気だ。一度かかったら癖になるらしく、再発の可能性が高い。原因がわからないため予防のしようもなく、突然発症して治まるまで身動きが取れなくなってしまう厄介な病気だった。
「この病気が原因で、俺は高校教師をたった一年で辞めてしまったんだな」
 情けない、と言って成瀬は苦笑いをしながら、自分の頭をかいた。成瀬が女子高教師を退職したのは、生徒に手を出したからではなく、病気が原因だった。
 教師就任一年目の四月に、成瀬は気胸を発症した。一週間の休暇も病気だから仕方がない。そんなふうに周りが許してくれたのは、二度までだった。煙草を止めて規則正しい生活をしていても、三度目の病魔は懲りずに成瀬のもとにやってきた。一年間に三回の病気。診断書は提出しても、気胸に詳しくない他の教師からは、やる気の問題じゃないかと言われた。辞めろとまでは言われなかったが、周りの目が訴えていた。成瀬がそれに刃向うことができなかったのは、またいつ突然、悪魔が自分の肺を壊しにくるかわからなかったからだと言う。
「それで、予備校の講師になったんですか」
「そう。アルバイトだと自由が効くからね」
 ほがらかに成瀬が笑う。教師の夢を一年で断念せざるを得なかった辛い過去を、成瀬は明るく語った。
「それからはもう自暴自棄。でもいつ病気になってもいいやって構えないでいたら、なぜか以前ほどならないんだよ。煙草吸ってカップ麺ばっか食べて夜更かししてるのにさ。神様はいじわるだと思わない?」
 成瀬が以前はじめに、君は俺みたいになるなと言っていた。それは夢を途中であきらめるなという意味だったのかもしれない。
 以前ほどではなくなったといっても、やはり今も一年に一度くらいは調子が悪くなるらしい。成瀬の自然体な振る舞いがどこか投げやりに見えたのは、常に自分を支配する病気への反抗心があったからかもしれない。
「でも、変わろうって思った」
 病気は急を要するような事態ではなかったらしい。手術を決めたのは医者からの指示でなく、軽度の症状と再発回数を照らし合わせた、成瀬本人の判断だという。だけどこの病気は、手術をしても再発する人はする。何度も体にメスを入れる人がいるのも現実だった。
「昔はさ、手術したのに再発なんてことになったら自分がいよいよ絶望しそうで、怖くて踏みだせなかったんだ。でも今は、可能性が少しでも低くなるなら、やっておいてもいいかって思えるようになった。病気から逃げて、大切なものから目をそらすのはもうやめる。子供みたいにふてくされてないで、どうでもいいやって思わないで、ちゃんと病気と向き合おうって、そう思ったのは―」
 成瀬のつやめく眼球に、小さな自分が映っている。切れ長の聡明そうな目が、内側から光を放っていた。
「はじめに出会ったからだよ。君が俺を変えてくれた」
「ぼく、が?」
 よくわからなかった。自分なんかが成瀬になんの影響を与えることができただろうか。首をひねるはじめを見て、成瀬はまたごく自然に笑った。
「俺でさえどうでもいいと思ってる俺の体を、本気で心配してくれる。俺の代わりにくだらない噂に本気で怒ってくれる。はじめに優しくされて、そんなまっすぐで純真な君を、俺のほうが守ってやりたいって、守ってやれる強い体がほしいって思ったんだ」
 まだ二人が会話も交わしたことがなかったころ、教室にいる対照的な双子を見て、成瀬は兄のほうは生きにくいだろうなと思ったという。社交的な妹に隠れて、いつも周囲を警戒してる。傷つけられる恐怖に怯えているのは、純粋で、人を疑うことを知らないからだと。
「話してみたらやっぱりはじめは純粋で、でも俺が想像してたよりずっと強かった。守られる必要なんて感じてないかもしれないけど、大切にするからさ。よろしければ、俺と付き合って」
「ん………、ん?」
 さらりと成瀬がわけのわからないことを言った。守ってやりたいとか、大切にするとか、付き合ってとか。話の流れを見落としてしまったはじめは、眉間にしわを寄せて首をかしげた。
「俺さ、もう一度、高校の先生するんだ」
 はじめの傾いた首を両手ではさんでまっすぐに戻して、成瀬は照れくさそうに笑った。
 大学時代に世話になった教授に、高校教員の仕事を紹介してもらえることになったらしい。
「今の予備校講師も気に入ってるし、やりがいあるんだけど、手術の予定時期にちょうど新しい人が入ってきたから、引き継いで気持ちよく辞めることにした。やっぱり高校教師は子供のころからの夢だったから」
 もう一度、チャレンジしたいんだ。
 前向きに語る成瀬の目には、もう投げやりさは見つけられなかった。未来に向かって突き進む、生きる目的を見出した輝きに満ちている。
「それにアルバイトじゃ、このさき医者になったはじめに、俺が守られるはめになるじゃん」
「ん? んん?」
 話がまた難解なほうに転がる。
 再び首をかしげたはじめに小さく手招きして、成瀬は自分の口元にはじめの耳を引きよせた。
「これって俺の勘違いだったりする?」
「さっきからときどき、言ってる意味がよくわかりません」
「はじめも俺が、好きなんじゃないかって、思ってるんだけど、どう?」
「どうって…………。も? も、ってなに? わわっ」
 ぐいっと耳を引っ張られて、突然、唇にキスされた。下唇を包んで、ちゅ、と音をたてて離れていく。一瞬の出来事に目をつぶる余裕なんてあるわけなく、はじめは成瀬のつむった目の形をぼんやり見ていることしかできなかった。
「え、あ。好きです」
 離れた成瀬が答えを待っているようだったので、正直に答えた。
「ほんと?」
 うなずくとまた顔が近づいてきたので、はじめは奇声をあげながら後ろに飛びのいだ。
「ひゃー!」
「なんだよ、その反応」
「成瀬先生には、恋人がいます!」
「はあ?」
 しらばっくれる成瀬に、はじめは急いでバッグから取りだした地図とメモを渡した。しばらく固まっていた成瀬が、大きなため息を吐いて片手で額を覆う。
「なんだこれ。コージに教えられてここに来たんだ、っていうかはじめ、コージのジムに通ってるの?」
「はい」
「マジかよ、なんで?」
 一瞬、答えに詰まったけど、正直に話してみたら成瀬は嫌そうな顔をした。
「その、コージみたいになりたいっていうのはさ、俺がコージと付き合ってるって、はじめが勘違いしてることにつながってるわけ?」
 二枚目のメモ用紙を目の前に突きつけられ、はじめの体は固まった。二人が付き合ってるというのは、はじめの勘違いだと成瀬が言う。目の前のメモにも、コージの字で同じことが書かれていた。悪人でない二人が、そろってはじめをだますとは考えにくい。双方がそう言うのだから、きっとそれは真実なのだろう。
 成瀬とコージは付き合っていない。
「えええー……、なんでですか!」
「なんでもなにもないから。俺とあいつが付き合ってるわけないじゃん。どうしてそんなおかしな勘違いしたんだよ」
 成瀬とコージが付き合ってると思いこんだ理由を探るため、記憶を巻き戻してみる。二人がゲイの人たちが集まる場所で、待ち合わせの約束をしていた。その最初の場面で目にした状況からすでに、思いこみは始まっていた気がする。
「でも、仲良さそうに見えたんです」
 はじめの妄想はいき過ぎてしまったようだが、それは事実だ。
「ただの友達だってば。でも大事な友人であることは確かだけどな。俺にとってのコージは、はじめにとってのハナのような存在じゃないかな」
 すごくしっくりくる説明にはじめは、はあー、と気の抜けた返事をした。コージは幼馴染で、昔からの成瀬を知る心やすい相手だという。コージにはじめのことを相談したら、受験生の、しかも未成年の生徒に手を出すなんて、お前は鬼畜だ変態だとののしられたらしい。はじめが成瀬の居場所を尋ねに行ったとき、当人たちがまだ知らないお互いの気持ちを、第三者のコージはひとり知っていたのだ。
 コージが別れ際、お幸せに、と言った意味が今わかった。
「納得した?」
 首を傾けて尋ねてくる成瀬に、素直にうなずく。成瀬は病弱だと思われるのが嫌で手術することを黙っていたのだと、さっき言っていた。それは貧弱な体を見られるのが嫌で成瀬を避けていた自分と似ている気がした。
「そう、よかった」
 びゅん、と突風が吹いて、シーツが大きく舞う。
 思わずつむった目を開くと、深い色の瞳が愛おしむようにはじめをじっと見つめていた。ふたたび近づいてきた唇を、今度はよけなかった。濡れた柔らかいものが唇のすきまに入ってくる。歯を舐められると、自然に口が開いた。
「んあ…………」
 口の中が気持ちいい。自分だけの空間に、成瀬の舌が入っている。重なり合う舌をおしつけ合っていると、口内に溜まった唾液が喉の奥に滑り落ちていく。
「んっ、ふ……」
 ゆっくりと嚥下しながら、唇を離す。目をひらくと、成瀬の色っぽい瞳がキスする前と同じようにはじめを見つめていた。
「あの、先生はここでなにをしてたんですか」
 濡れた唇を指の甲で拭って、はじめは照れ隠しにどうでもいいことを尋ねた。心臓がドクドク警戒音を鳴らしていて、この濃密な空間から抜けださないと倒れてしまいそうだった。
「ああ、いや? 別に。あれよ」
 今まで大人っぽい顔をしていたというのに、成瀬が突然あたふたしだす。
 なにか怪しい匂いがした。様子が変なことに気づいたはじめは、鎮まらない胸をとんとん叩きながら、いろんな角度から成瀬を見てみた。パジャマのズボンのポケットが四角く膨れている。不審に思ったはじめは、胸に触れていた手をズボッとそこに突っこんだ。
「きゃー、はじめちゃんのえっちー」
 明るくごまかそうとはしゃぐ成瀬を無視して、はじめは怒りに震えながら、ポケットから取りだした煙草の箱を凝視した。
「いや、なんか元気になったら吸いたくなったっていうか。あの、一本だけのつもりで持ってきただけだからっていうか、わー!」
 キッと成瀬をにらみつけると、はじめはいけないことだと知っていながら、手の中のものを握りつぶしてどこまでも青空の広がる柵の向こうに投げ捨てた。











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Author:りんこそ
宗川倫子(そうかわりんこ)
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